こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
突然ですが、
不登校の子どもが、自己肯定感が低いということはありませんか?
不登校の子どもが、自信が無いということはありませんか?
不登校の子どもが、「これができないから私はダメなんだ…」と口にすることはありませんか?
学校という場は、勉強やスポーツの成績によって、できる・できないといった区別がされやすいですよね。
その中で過ごしていると、全員ではありませんが、自己肯定感が下がったり、自信がなくなったりする子どももいます。
特に、HSP(HSC)といわれる繊細な子どもは、他者と同じようにできない・自分だけ多くを感じすぎてしまうといった特徴から、自己肯定感が下がりやすいと言われています。
では、不登校の子どもの自己肯定感や自信は、どのように回復していけば良いのでしょうか?
学校などで身につけた「当たり前」という基準を変えていく
「これくらいできて当たり前」
「これができると良い」
「これができないとダメ」
こういった基準が、子どもの中に多くあればあるほど、自己肯定感や自信というのは、下がりやすくなります。
なぜなら、基準があると、必ず、その基準によって、自分を責めてしまうからです。
「この基準を満たしていない自分はダメだ」となってしまうのですね。
でも、「その基準を満たせる自分になれば、自己肯定感や自信につながるのでは?」と思った親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。
確かに、勉強ができるのが良い→勉強ができる自分になれば自己肯定感が高くなる!と思いますよね。
ただ、この基準には、終わりがないのです。
勉強ができるとは、どこからが「できる」になるのでしょうか…?
学校内1位?そしたら、今度は、都道府県内1位?全国1位…?
勉強ができるようになったら、今度はスポーツができるように…今度はかっこいい(かわいい)自分になれるように…と別の部分でもできるようになろうとしますよね。
このように、基準を満たす方へ向かうと、終わりがないのですね。
ですから、ある基準を満たした時に、一瞬は自己肯定感や自信がついたように感じるのですが、またすぐ、新たな基準が出てきて、自己肯定感や自信を保つのが難しくなるのです。
なので、こういった基準を変えていくことが大切なのです。
本当にこれができなくてはいけないのか?
本当にこの基準は私にとって(うちの子にとって)重要なのかな?
そうすることで、色々な基準が取れてきて、そのままの自分を愛せるようになるのです。
親御さん自身も、基準を変えていくことで、そのままの子どもを愛せるようになるのです。
そして、可能性を信じて、本当に進みたい方向に進んでいくことができるようになるのです。
(たまに質問されるのですが、そのままの自分を愛すると成長が無くなるということはありません)
まとめると、
自己肯定感が低い・自信が無い場合、基準によって自分を責めていることが多い。
その基準に気付き、変えていくことで、そのままの自分(そのままの子ども)を愛し、本当に進みたい方に進んでいくことができるようになる。
ということでした。
今回のことは、不登校のお子さんだけでなく、親御さん自身も変えていける部分でもあります。
ぜひ、今日は、「私は、どんな基準でうちの子を見ているかな?」と考えてみてくださいね。
では、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。