不登校カウンセリングセンターの青芝夏樹です。
長年不登校で引きこもり状態にある中学生や高校生の方は、引きこもり地域支援センターを利用できることをご存じですか?
専門は引きこもりなのですが、長年不登校で引きこもり状態にあるお子さんも対象としてくれるところもあるのです。長年不登校ですと、そのまま引きこもりになるケースも多くあり、支援センターとしても対応してくれるのです。
ひきこもりに関する相談窓口には、都道府県・指定都市に設置されているひきこもり地域支援センター(県域)や福祉事務所設置自治体における自立相談支援機関(市町村域)等があります。
生活困窮者自立支援制度において、市町村域での訪問支援等の取組を含めた手厚い支援を充実させるとともに、県域においても、ひきこもり地域支援センターに医療・法律等の多職種から構成される専門職チームを設置し専門的なアドバイスを行うなど、市町村への支援体制を拡充し、相互の連携を強化されています。
ひきこもり地域支援センターは、平成21年度から段階的に設置され、令和3年4月時点で全ての都道府県・指定都市に設置されています。
ある事例では、小学校から不登校で通信制高校に進学したものの、基礎知識がなく学校のレポートを出すのも難しい状態でした。親が手伝おうかと言ってもなかなか心を開いてくれない状況だったようです。学校に行っていないので、当然コミュニケーション能力もありません。
引きこもり地域支援センターに相談したところ、支援員の方が家まで来られて、子供の悩みを聞いてくれてレポート提出の支援もくれたようです。また、コミュニケーション能力についても、本人の様子をみながら徐々に外に連れ出してくれました。
長年、引きこもり状態にある中学生や高校生の方は、引きこもり地域支援センターを利用してもよいかもしれません。