心理士のブログ

叱ったことを後悔しないために

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叱る前に、少しだけ立ち止まってみませんか

〜不登校の子どもとの関わりで大切にしたいこと〜

子どもが思うように動いてくれないとき。
何度言っても変わらないとき。

つい、強い言葉で叱ってしまうことはありませんか。

特に、不登校の状態にあるお子さんを前にすると、
「どうにかしなければ」という思いが強くなり、
気づけば厳しく言いすぎてしまう…

そんな経験をされている方も多いと思います。

でも、その関わりが続くと、
子どもの心の中では、こんな思いが育ってしまうことがあります。

「自分はダメな子なんだ」
「どうせ何をやっても怒られる」

これは、子どもにとって、とてもつらい状態です。

「できていないこと」よりも大切なこと

子育ての中で、善悪を教えることは大切です。
それは間違いありません。

けれど同時に、忘れてはいけないことがあります。

それは、
子ども自身を否定しないことです。

たとえば――

朝、なかなか起きられず、
学校にも行けず、
ゲームばかりしている子どもを見て、

「いい加減にしなさい!」
「そんな生活してたらダメになるよ!」

と強く言ってしまうこと、ありますよね。

でも、その言葉は
「行動」ではなく「存在そのもの」を
否定する形になってしまうことがあります。

あるご家庭でのエピソード

あるお母さんのお話です。

中学生の男の子が、学校に行けなくなり、
家で過ごす時間が増えていきました。

最初のうちは心配で、
「どうして行かないの?」
「いつになったら行くの?」
と何度も声をかけていたそうです。

けれど、返事はなく、
だんだんイライラが募っていきました。

ある日、つい感情があふれてしまい、
こう言ってしまったそうです。

「そんな生活してたら、将来どうするの!」

その瞬間から、子どもは何も言わず、
ただ部屋にこもってしまいました。

それからというもの、
会話はさらに減っていきました。

子どもが本当に感じていること

後になって、そのお母さんは気づきました。

子どもは、怠けていたのではなく、
「どうしたらいいかわからない」状態だったのです。

・学校に行きたい気持ちはある
・でも行けない理由がある
・それをうまく言葉にできない

そんな葛藤の中で苦しんでいたのです。

そこに「責める言葉」が重なると、
子どもはますます自分を責めるようになります。

そして、
「どうせ自分なんて…」と
自信を失っていってしまうのです。

大切なのは「まず聴くこと」

では、どう関わればいいのでしょうか。

まず大切なのは、
子どもの話を聴くことです。

「どうしてできないの?」ではなく、

「何か困っていることある?」
「どんな気持ちでいるの?」

そんなふうに、
子どもの内側に目を向けてみてください。

すぐに話してくれなくても大丈夫です。
安心できる関係ができてくると、
少しずつ心を開いてくれるようになります。

行動と人格を分けて伝える

もう一つ大切なのは、
行動と人格を分けることです。

たとえば、

×「あなたはダメな子だね」
○「今の生活、少し心配してるよ」

×「なんでそんなこともできないの?」
○「どうしたらできそうか、一緒に考えてみようか」

このように伝えるだけで、
子どもが受け取る印象は大きく変わります。

問題なのは「行動」であって、
子どもそのものではありません。

子どもは、安心できる場所で育つ

子どもは、
安心できる場所でこそ力を取り戻していきます。

親に受け止めてもらえることで、
自分の気持ちを整理し、
少しずつ前に進む力が育っていきます。

逆に、責められ続けると、
心を閉ざし、動けなくなってしまいます。

完璧な親でなくて大丈夫です

とはいえ、
いつも優しくなんていられませんよね。

イライラする日もあるし、
つい強く言ってしまうこともあると思います。

それでいいんです。

大切なのは、
「気づいたときに関わり方を変えていくこと」。

一度深呼吸して、
少しだけ言葉をやわらかくする。

それだけでも、
子どもとの関係は少しずつ変わっていきます。

最後に

子どもは、まだ発展途中です。
うまくできないことがあって当然です。

だからこそ、

叱る前に、少しだけ立ち止まって、
「この子は今、どんな気持ちなんだろう」と
考えてみてください。

そのひと手間が、
子どもの心を守り、
未来を大きく変えていきます。

あなたのやさしさは、
ちゃんと子どもに届いています。

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