こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
不登校の子どもが精神的に落ち込んでいたり、元気がなかったりすると、親としては心配になりますよね。
学校で何かあったのかしら?
どうしてそんなにネガティブになるのかしら?
少しでもポジティブに考えたり、自信を持ったりして欲しい。
こんな風に思い、声がけや話を聴くことなど、内面の改善を頑張っていらっしゃるかと思います。
ただ、意外と、不登校児の心を変えるって難しいですよね。
アドバイスをしても、うるさいと言われてしまったり、
励ますつもりで言ったのに、不登校児がプレッシャーに感じてしまったり。
近しい関係である親が言うことであれば、なおさらです。
こんな時に、親ができる他の方法としては、身体から心にアプローチする方法です。
身体と心はつながっている
聞いたことがあるかとは思いますが、身体と心はつながっています。
また、脳腸相関といって、脳と腸は、お互いに影響し合っています。
例えば、セロトニンという幸せホルモンは、腸で作られます。
これが不足すると、怒りっぽくなったり、幸せ感を感じられなくなったりします。
他にも、睡眠不足や便秘の日は、なんだか心も塞ぎがちになりますよね。
逆に、よく寝られたり、快便・快腸の時は元気が出ます。
ご飯に関しても、ビタミンB群が不足すると、疲労感の原因にもなります。
逆に、栄養をしっかり摂れていると、頭も働きやすくなります。
こんな風に、身体の状態が、心に影響を及ぼすのですね。
では、不登校児の場合、どうしたら良いのでしょうか?
不登校児の心を元気にする方法①食事の改善
食事はやはり、大事です。
栄養が摂れていると、神経が正常に働くようになりますし、また、身体も動かしやすくなります。
栄養バランス良く食べることももちろん大切ですが、心にあまり良い影響を与えない食べ物を控えるというのも一つ大切です。
例えば、白砂糖。
白砂糖は、血糖値のコントロールを難しくします。
食べた後は血糖値が上がり、一瞬元気になったように感じるのですが、その後は血糖値が急激に下がり、落ち込みや不安感などが出やすくなります。
さらに行くと、甘い物を食べないと、心が落ち着かなくなり、甘い物依存になっていくこともあります。(私も実は経験者です)
また、血糖値の調整の時に、ビタミンやミネラルを使うので、それらが不足しやすくもなります。
ストレス下に置かれる不登校児は特に、白砂糖は、控えていかれることをおすすめします。
他にも、カフェインも、交感神経を刺激しますので、なるべく控えられることをおすすめします。
あとは、栄養バランス良く食べ、サプリメントなどを取り入れてみても良いです。
不登校児の心を元気にする方法②夜のインターネットは控える
夜にインターネットやゲームをし続けることは、睡眠不足にもつながります。
ですから、夜に電子機器で遊ぶのはやめるようにしましょう。
Wi-Fiの電源を切ったり、機器を親が預かったりします。
子どもは、インターネットやゲームをすることがストレス解消になるんだ!と言うかも知れませんが、長時間やったり夜遅くにやったりするのは、逆に心身の負担になりますよね。
子どもが自主的にコントロールしてやれれば良いですが、難しいことも多いので、約束して控えるようにしていきましょう。
不登校児の心を元気にする方法③ウォーキングをする
歩くだけで心が元気になるの?と思うかもしれませんが、精神科医も、うつ病などのある患者さんに、ウォーキングを勧めることがよくあります。
ウォーキングをすることで、セロトニンなどの脳内ホルモンの分泌につながるからです。
ウォーキングは、無料で誰でもできるものなので、ぜひ、不登校児と一緒に歩くことで、親御さんも元気になります。
もし、どうしてもウォーキングが難しい場合は、室内でできるヨガなどでも良いですね。
有酸素運動が大切です。
不登校児の心を元気にする方法④これができなきゃダメだ!にはならないように
こういったお話をすると、不登校児に栄養バランスの良い食事を無理に食べさせたり、夜なかなか眠れない不登校児に怒ったり、ウォーキングを休んだ不登校児を怒鳴ったり、無理強いするケースがあります。
確かに、やった方が良いことではありますが、
毎日完璧にやらなければ!
できないとうちの子の不登校は改善しない!
できないうちの子はダメだ!
とまで不登校児を追い詰めると、親子共々辛いですよね。
どうしても体調の面で、できないこともあります。
毎日、食事や睡眠を整えるのも大変なこともあります。
ですから、できなきゃダメだ!と、人格の否定にまで追い込まないようにだけお気を付け下さいね。
心を元気にするために始めたことで、心を追い詰めてしまったら、元も子もありません。
ただ、やっていくと決めて、着実に取り組んでいけば、心は少しずつ元気になっていきます。
元気になったら本当にしたいことを考えながら、日々取り組んでいきましょう。
また、並行して、心からのアプローチも、カウンセリングなどで取り組んでいかれることをおすすめします。
ということで、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。