心理カウンセラーのブログ

本当の原因を見つけよう

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こんにちは、不登校カウンでリングセンターの水野幸子です。

不登校のお子さんの親御さんは、どうして我が子が不登校になったのか、その原因が知りたいと思っていますよね。

原因を知りたいのは、親御さんではなく、学校の先生も知りたいと思っています。

実は、お子さんも知りたいと思っているのです。

不登校になっているお子さん自身は、原因を知っているだろうと思いますよね。
実は、そうでもないのです。

不登校のお子さんは、学校に行くことができなくなった原因に

・担任の先生が怖い。嫌だ
・クラスの○○さんが苦手
・いじめられた
・先輩に会いたくない

と、話してくれる子もいます。

話してくれた内容は不登校になるきっかけに過ぎないのです。

・分からない
・知らない
・なんとなく
・ゲームしていたい

と、話す子もいます。

きっかけも分からないまま、学校に行くことができなくなっているのですね。

では、本当の原因は何なのか、気になりますよね。

それは、お子さんが持っている、こだわり思い込みなのです。
そのこだわり、思い込みのことを「観念」と言います。

担任の先生、クラスメート、先輩が原因だった場合、原因がないところに行けば学校に行けると思いますよね。

それで、転校したとしましょう。

そのまま、以前のように登校できるようになる子もいますが、ほとんどの子が不登校になります。

その理由は、不登校になった本当の原因を解決していないからなのです。

不登校になる原因の「観念」を見つけ、修正していくことで、お子さんは学校に行けるようになります。

学校を卒業して社会人になったときも、「観念」の修正ができていれば、学校よりも厳しい社会生活に対応していくことができるようになっていきます。

例えば、お子さんがルールは完璧に守らなければならない、というこだわり=「観念」を持っていたとします。

普段、廊下を走ってはいけないと言っている先生が、たまたま廊下を走っているのを見ました。

すると、お子さんは、とっても苦しくなります。感情がすごく揺れます。

どうして!なんで!廊下は走ってはいけないのに、なんで走るの!しかも、先生が走るなんて!
と、動揺するのです。

こうなると、お子さんは苦しくて仕方がなくなり、学校に行けなくなるのです。

ただ、学校にはお子さんだけではなく、他の子たちもいます。
先生が廊下を走っているのを見ています。
不登校になったのはお子さんだけです。

お子さんと他の子たちの違いは何なのか。
それは、ルールは完璧に守らなければならない、という「観念」なのです。

ルールは破るものだという「観念」を持っているお子さんが、先生が廊下を走っているのを見たらどうなるでしょうか。

きっと、先生が走っている、僕も走っていいってことだ。と喜んでいたでしょう。

先生が廊下を走っている。
同じことを見ているのに、「観念」で感じることが違ってくるのですね。

「観念」の見つけ方は、感情が動いた時に、どうしてこんなに感情が動いているのかな、と考えることです。

親御さんがお子さんの様子を見ていて、どんなときに感情が動いているのかメモをしてみましょう。

まずは、感情の中では怒りが大きな感情になります。

お子さんは、親御さんがどんな声掛けをしたときに怒りの感情をだしますか?

親御さんは、お子さんのどんな言動で怒りを感じますか?

もし、親御さんに、子どもは親の言うことを聞くものだ。という「観念」があれば、学校に行かない、ゲームばかりしているお子さんには、怒り心頭なのではないでしょうか。

ここで、

本当に、子どもは親の言うことを聞くものなのかな?
自分は親の言うことを100%聞いてきたのかな?
親から何か言われれるたびに、反抗していたな。
自分は反抗していたのに、子どもに親の言うことを聞くものだというのはおかしいな。
そうか、子どもは親の言うことを、絶対に聞くことはないんだな。

と、「観念」を緩めていきましょう。

「観念」の緩めるのを、自分ではうまくできそうにないなという方は、
不登校カウンセリングセンターのカウンセラーにいつでも声を掛けてくださいね。

今日は、感情が動いたときに、感情動いた!と気づくことをやってみませんか?

それでは、楽しい1日をお過ごしください。

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