
傷ついているのだから、楽にさせてあげないと
こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
お子さんが不登校になったとき、親御さんは信じられない、という気持ちになります。
うちの子がまさか。なんで。
頭の中が真っ白で、どうしたらよいのか分からなくなります。
右往左往してパニックになっている状態です。
自分の育て方が悪かったのか、接し方が悪かったのかと、親御さん自身を責めてしまいます。
お子さんが不登校になった原因はなんだろう?とも考えます。
学校で何かがあったはず。この子はとっても傷ついている。と思います。
不登校になったお子さんを見ていると、今までと違う。すべてに気力がない。笑顔が減っている。と悲しくなりますよね。
その様子を見ていれば、お子さんの心を癒してあげなければならない。心を癒せば、元気が戻ってくる。
元気が戻ってこれば、学校に行ける。と考えます。
この考え方は正しいです。
例えば、骨折をして入院したとしましょう。
骨折の治療をし、リハビリをすることで、骨折前と同じように動けるようになっていくのです。
学校に行かないことを選択したお子さんの場合も、傷付いた心を癒し、元気を取り戻すことで、学校に行こうという気持ちになり、学校に行けるようになる。という流れになっていきます。
不登校のお子さんを支えている親御さんは、どのようにお子さんの心を癒していますか?
学校に行かないと決めた理由は、なんらかのストレスによるものだから、ストレスを解消してあげないとと思いますよね。
ストレスを解消するにはどうしたらいいと考えますか?
一番はストレスを与えないようにすることですよね。
ストレスを与えないためにはどうしたらいいのでしょう。
親御さんがストレスから解放された、と感じる時はどんなときですか?
・自分の自由にすること
・自分の好きなことだけしていること
・我慢をしないこと
などが出てきますよね。
となると、お子さんにも同じようにしてあげれば、ストレスが発散できると考えますよね。
・好きなことをさせる
・欲しいものを買ってあげる
・イヤなことはやらせない
という生活で過ごしていれば、お子さんに笑顔が戻ってきます。
元気になったと感じますよね。
元気になれば学校に行けるだろう、と思うのですが、学校には行こうとしない、ということが起こってきます。
それはなぜなのか?
先程の骨折の例で考えてみましょう。
骨折の治療が終われば、すぐに今まで通りの動きができたでしょうか?
できませんでしたよね。
リハビリが必要になってきます。
不登校のお子さんにも、リハビリが必要になってくるのです。
リハビリで何をするのかというと、ストレスを与えてストレス耐性を強くしていくこと。になるのです。
不登校のお子さんを支えてきた親御さんにとっては、ストレスを掛けないようにしてきたのに、ストレスを与えるってどういうこと?と思いますよね。
親御さんも長期休暇後の1日目は、仕事が思うように進まない、と感じたことがありませんか?
慣れた仕事だからできるけど、集中力が欠けているとか、いつもより時間がかかるとかの経験をしたことがありますよね。
毎日仕事をしているうちに、いつも通りに仕事ができるようになっていますよね。
不登校のお子さんも同じなのです。
好きなことばかりをやりたいだけ自由にさせていることで、ストレスは溜まらなくなります。
ですが、やれていたこともやれなくなっていきます。
我慢することができなくなってきます。
やるべき責任を取らなくてもいいと学習していくのです。
責任を取ることを知らないままの大人と仕事をすることを考えてみてください。ゾッとしませんか?
終わらせるべき仕事を終わらせないで、定時に帰っていく同僚。それでは大問題が起こるので、親御さんが残業して仕事をすることになる。これを繰り返しているとどうなるでしょう?
同僚は親御さんがなんとかしてくれるのが当たり前と思うようになります。自分に責任があるとは微塵にも思っていないのです。
これでは、社会人として生きて行くことは困難になりますよね。

不登校のお子さんの心の傷を癒すことはもちろん大切です。それは、ストレスを0にすることではないのですね。
親御さんにとって、子育ての最終ゴールはお子さんをどう育て上げたときですか?
学校に行くようになることですか?
無責任に自由に生活していることですか?
将来、親元を巣立って、自立して生きていけるようになっていることですよね。
これからは、年齢相応にやれることは、不登校のお子さんにやっていくように伝えていきましょう。
親御さんが元気で側にいてあげられるうちなら、お子さんがどれだけ失敗しても、傷ついても癒してあげること、フォローしてあげること、対処方法を伝えていくことができます。
ですので、不登校のお子さんがイヤだと言うことでも、イヤだという気持ちを認めて、受け止めながら、逃げないで行動していくことが大切だということを伝えていきましょう。
最後に、ストレスを与えないようにしてきた自分がいけなかったんだ!と親御さんを責めないでくださいね。
親御さんはお子さんのことをとても愛しています。だからこそ、その時に最善と感じた行動をされているのです。
そのおかげで、お子さんは癒されています。
これからは、骨折の場合であればリハビリをする時期に入ったと考えていきましょう。
リハビリは、急に負荷をかけません。
スモールステップで少しづつ、できることからお子さんが行っていくようにしていきましょうね。
親御さんが焦らず、この子は大丈夫、という信頼をゆるぎなく持っていてくださいね。
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最短で不登校を解決する方法とは? 《医師・不登校専門心理士(元スクールカウンセラー)監修》
