
「明日、学校に行ってみようかな」と言われた時に親が気をつけたいこと
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
長く不登校だった子どもが、ある日ふと、
「明日、学校に行ってみようかな」
「少しだけ行ってみようかな」
そんな言葉を口にすることがあります。
その瞬間、親としては本当にうれしいですよね。
思わず、
「本当に!?」
「よかった!」
「じゃあ準備しよう!」
と言いたくなる気持ちもよくわかります。
でも実は、その反応が子どもにとって大きなプレッシャーになることがあります。
子どもは親の喜ぶ顔を見ると、
「こんなに期待されているんだ」
「もし行けなかったらがっかりさせてしまう」
「失敗できない」
と感じてしまうことがあるのです。
その結果、不安が大きくなり、かえって動けなくなってしまうことがあります。
親は励ましているつもりでも、子どもの心には重荷として伝わってしまうことがあるのです。
子どもが本当に求めているのは、
「学校へ行ける自分だけが認められること」
ではありません。
「行けても行けなくても大丈夫」
という安心感です。
そして、
「どんな時もあなたの味方だよ」
というメッセージなのです。
子どもは親が思う以上に不安を抱えている
不登校の子どもは、何も考えていないわけではありません。
むしろ、多くの子どもたちは学校のことを毎日のように考えています。
友達のこと。
勉強のこと。
先生のこと。
将来のこと。
そして、
「行かなきゃいけない」
という気持ちも持っています。
だからこそ、
「行ってみようかな」
という言葉が出るまでに、たくさん悩み、たくさん考えています。
しかし、その一方で、
「やっぱり怖い」
「行けなかったらどうしよう」
という気持ちも同時に抱えています。
前向きな言葉が出たからといって、不安がなくなったわけではないのです。
親が伝えたいのは期待ではなく安心
子どもが前向きな言葉を口にした時、親が本当に伝えたいことは何でしょうか。
それは、
「学校に行ってほしい」
という気持ちではなく、
「あなたに幸せになってほしい」
「あなたに元気になってほしい」
という愛情ではないでしょうか。
その愛情を伝えるためには、期待よりも安心を届けることが大切です。
たとえば、
「そっか、そんな気持ちなんだね」
「お母さんはいつでもあなたの味方だよ」
そんな言葉で十分です。
子どもは、
「行けたら認めてもらえる」
のではなく、
「行けても行けなくても見捨てられない」
と感じられた時に安心します。
翌朝、行けなくても大丈夫
そして翌朝、
「やっぱり無理かもしれない」
と言うこともあるでしょう。
そんな時、
「昨日行くって言ったじゃない」
「せっかくその気になったのに」
という言葉は、子どもをさらに苦しめてしまいます。
なぜなら、子ども自身が一番悔しいからです。
そんな時には、
「そうか、不安になったんだね」
「大丈夫だよ」
「お母さんは変わらずあなたの味方だからね」
と伝えてあげてほしいのです。
おわりに
不登校の子どもにとって大切なのは、学校へ行くことを急かされることではありません。
安心できる居場所があることです。
そして、
「どんな自分でも受け入れてもらえる」
と感じられることです。
だから、子どもが少し前向きな言葉を口にした時ほど、親は大きく喜びすぎず、静かに受け止めてあげてください。
伝えるべきメッセージは一つです。
「学校に行けるかどうかは関係ない。」
「どんな時も、あなたの味方だよ。」
その安心感こそが、子どもが自分の力で前に進んでいくための土台になります。
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