不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です
不登校の子どもが親を召使のように扱おうとするのが許せない、という話を聞くことがあります。
子どもが自分が食べたいときに食べたものを要求する、テレビを見ながらティッシュ取って、お菓子持ってきて、飲み物持ってきて、などなど、なんでも親にやってもらおうとするのです。
子どもはなぜそんな要求をするのでしょうか。
親に甘えたい、かまってほしい、親の愛を確かめたい、というだけではなく、自分の存在価値を確認したいという思いがそこにはあります。
親にしてみれば、簡単にできることを次々と要求されると、自分がバカにされている、見下されていると感じて腹が立ちます。
親がそう感じるのは、この程度のことでしか自分が子どもの役に立てていないと思うからです。
子どもに対して価値の高いものを提供しなければいけない、もっと子どもの役に立たなければならないと思うからなのです。
親が子どもの役に立とうとすればするほど子供は親から信頼されていないように感じ、自信を無くしていきます。
親は頑張って子供の役に立とうとしなくても、親という存在であるだけで価値があります。
親は子どもの気持に寄り添い、子どもがやりたいことをやろうとするのを応援してあげるだけでいいのです。
子どもが「あれして」「これして」というときは、子どもと触れ合えるかけがえのない時間を楽しむつもりで笑顔で応えてあげましょう。