不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です。
何年も不登校のままで解決策がない時、あれこれやってみるより、ただ子どもの話を聴いてあげる、共感しながら話を聴いてあげる、それだけでもいいのかもしれません。
今日はわが家の話をします。
長男が小学校6年生の時、私はある不登校専門カウンセラーのセミナーに参加しました。
その中で、子どもの話をしっかりと共感しながら聞くことで子どもに変化を与えられるということを聞き、共感のしかたを練習しました。
家に帰って、実際に長男の話を共感しながら時間をかけて聴いてあげました。
それまでは、子どもの話をじっくりと聞くということはありませんでした。
当時、長男は一日中布団の中で過ごし、風呂にも入らず、食事も布団の上、トイレ以外は布団から出ないような生活をしていました。
私が共感しながら時間をかけて話を聴いた後、長男は風呂場に行ってシャワーを浴びました。
ほどなくして布団から出てきて食卓でご飯を食べるようにもなりました。
それまで4年余り不登校の解決法を学び、カウンセラーに相談しても変化が見られなかったのが、共感しながら話を聴くことで大きな変化が見られたのです。
それまでは、無理やり風呂場に連れて行こうとしたり、なんとか学校に行ってほしいとあれこれ考えてもどうにもならなかったものが、ただ共感しながら話を聴くだけで子どもに変化が見られたのです。
それからすべてが順調だったわけではなく、さまざまなことがありましたが、長男が自ら歩いてシャワーを浴びに行ったあの日が大きな転機になったのは確かです。
説得したり指示命令したりしなくてもいいのです。
ただ話を聴いてあげるだけでいいのです。
それだけで子どもは変わるのです。
そして、子どもと同じように、あるいは子ども以上に親が変わるのです。