心理士のブログ

不登校 親の欲を出し過ぎないで

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元気になっているんだけどな。

こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

お子さんが不登校になったときの状態は、目に見えて元気がないことがわかりましたよね。

・顔に覇気がない

・しゃべらない

・部屋から出てこない

・食欲がない

・頭が痛い

・お腹が痛い

など、一目見て辛そうだと分かりますよね。

1日休めば元気になると思っていたのに、次の日もその次の日も学校に行けないとなると、親御さんは不登校になるのではないか、という心配がよぎります。

不登校にはなってほしくないけど、元気になってほしい。

子どもの気持ちに寄り添うことが大切ならば、待ち続けることが大切と、お子さんの気持ちに寄り添って待ち続けていることで、あっという間に数か月過ぎてしまったということがあります。

元気になったのに、学校に行かない。

お子さんの不登校になったときのことを考えれば、元気になってくれただけでいいよ。と受け止めることもできます。

ただ、お子さんのことを考えると、学校には行ったほうがいいよね、という気持ちが出てきますよね。

人には欲があります。

不登校のお子さんが元気になれば、学校に行って欲しい、学校に行ってくれるだけでいい。と思っていました。

保健室、別室登校ができるようになると、教室に行って欲しいと思います。

教室に行けるようになると、成績を上げて欲しいと思います。

この気持ちの流れは当たり前です。

ただ、忘れて欲しくないことがあります。

それは、

・元気でいてくれればいいという気持ち

・お母さんのお腹にお子さんが宿ってくれた時の気持ち

・お子さんが生まれてきてくれたときの喜び

です。

不登校のお子さんが元気になったことで、次から次へと、ああしなさい、こうしなさい、と言い出すと、不登校のお子さんはまた殻に閉じこもってしまいます。

不登校のお子さんは、一度、学校を休むという選択をしています。
一度、殻に閉じこもれば、親御さんがとっても優しくしてくれる。とっても心配してくれる。ということを体験しています。

嫌なことがあったときに、言葉は悪いかもしれませんが、「逃げればいい」という選択が、不登校を体験していないお子さんよりも強いのです。

・勉強していなかった子が、勉強し始めた

・部屋が散らかっていたのに、片付けだした

・お手伝いをしてくれるようになった

色々な変化が嬉しい、と感じていたことに、もう少しこうすればいいのに、という親の欲が出てきます。

思わず言いたくなるときには、元気でいてくれるだけでいい、と思っていたことを思い出してください。

自分が子どもの時に、親に言われたらどう思っていたかな?
どんな風に言われたら素直に聞けたかな?

と、考えてみてください。

素直に聞けたことなんてない、と親御さんが思ったのなら、親御さんが子どもの頃に聞かされてきたことを、同じようにやっていても伝わらないということです。

親御さんの強みは、子ども時代を経験していることです。

親からどういう言われ方をしたら嫌なのか、どう言われたら素直に聞けるのかを知っていることです。

お子さんのことを誰よりも愛しているということです。

もっとこうしてほしい、もっと、もっと、もっと、と欲が出てきたときは、一度立ち止まってください。

そのもっと、本当にお子さんのためにと思っていますか?

親御さん自身の気持ちを安心させるためではありませんか?

一言一句、同じことをお子さんに言うとしても、お子さんのことを思って伝えるのと、親御さんの安心のために伝えるのでは、お子さんへの伝わり方が違います。

親御さんの強みは、お子さんが世界中の誰よりも、親御さんに自分のことを分かって欲しいと思っていることです。

もっとこうあってほしい、という気持ちが出てくるのは自然なことです。
焦らずに、親御さんの為ではなく、お子さんの為に伝えていきましょうね。

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