心理士のブログ

不登校の子どもに必要なもの

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不登校の子どもにいま必要なのは、「安心」と「共感」

こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

「どうすれば、子どもがまた学校に行くようになるんだろう…」
そんな不安を抱えているお母さんやお父さんは多いと思います。

ゲームを取り上げたり、生活リズムを整えさせたり、
「学校は行くものだよ」と言い聞かせたり。
きっと、どれも子どものためを思ってのことですよね。

でも実際には、「逆効果だった…」という声を、私はたくさん聞いてきました。
たとえば――

  • ますます子どもが部屋にこもってしまった
  • 怒りっぽくなった
  • ゲームばかりになってしまった

なぜ、うまくいかないのでしょうか?

子どもの「行動」ではなく「気持ち」に目を向けよう

その理由はとてもシンプルです。
多くの場合、「行動」ばかりを変えようとして、「気持ち」が置き去りになっているから。

「何で行かないの?」
「そんなことしてたらダメでしょ」

こんな言葉を、つい口にしてしまうこともあるかもしれません。
でも、子どもの心の中にはこんな気持ちが隠れています。

「わかってもらえない…」
「どうせ何を言ってもダメなんだ…」

子どもが感じているのは、「叱られたこと」よりも「理解されなかったこと」の方なんです。

不登校の根っこにあるのは「不安」

私がこれまで関わってきた不登校の子どもたちには、共通点がありました。
それは「人との関わりに不安を感じている」ということ。

いじめやトラブルがなくても、人の視線や空気に敏感で、
「自分を出すのが怖い」「嫌われたらどうしよう」と不安を抱えている子が多いのです。

そして、その不安の根っこをたどると――
「親に気持ちをわかってもらえなかった経験」が関係していることがよくあります。

解決のカギは「安心」と「共感」

子どもが一歩を踏み出すためにいちばん大切なのは、
「どんな自分でも大丈夫だ」
「ママやパパは自分の味方だ」
そう感じられる“安心感”です。

その安心感を育てるのが、「共感」です。

「そんな気持ちだったんだね」
「つらかったね」
そうやって、気持ちを受け止めてもらえると、子どもの心は少しずつ落ち着きを取り戻します。

安心が増えると、自然と外の世界への興味も戻ってきます。
その時はじめて、「学校に行ってみようかな」と思えるようになるのです。

親の価値観を少し変えてみよう

ここで、もうひとつ大切なことがあります。
それは、親の中の“当たり前”を少しゆるめることです。

「人に迷惑をかけちゃいけない」
「頑張らなきゃ認められない」
「学校は行くもの」

そんな価値観が、知らず知らずのうちに子どもを苦しめていることもあります。

「今は休んでいい」
「あなたはそのままで大丈夫」

そう伝えてあげるだけで、子どもは安心して呼吸ができるようになります。
その安心が、やがて自分の力で立ち上がるエネルギーになります。

まとめ:子どもを変えようとせず、まず「安心」を届けよう

不登校の解決は、子どもを「学校に戻す」ことではありません。
本当に大切なのは、「心が安心で満たされること」。

安心があれば、子どもは自然に動き出します。
焦らず、比べず、
「今日は笑顔で話せた」
「一緒にご飯を食べられた」
そんな小さな一歩を、大切に見守っていきたいですね。

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