こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
私たちは、日々たくさんの言葉を喋っていますね。
そんな中で、不登校のお子さんが、自分を責めるような言葉を使うのを耳にしませんか?
自分を責める言葉というのは、例えば、、、
「こんな自分ではダメだ」
「自分がダメだからいけないんだ」
「もっとできなくてはいけない」
あと、謝らなくてはいけない場面ではないのに、「すみません」「ごめんなさい」といった言葉をよく使うのもそうですね。
不登校になった子どもは、こんな風に、自分を責める言葉をよく使うことがあります。
自分を責めることが一概に悪いとは言いませんが、こういった言葉を聴いている親御さんも、辛い気持ちになりますよね。
私自身も、過去に不登校を経験しているため、当時はこのような言葉を使っていました。
なんで自分は学校に行けないんだ?
こんな自分ではダメだ。
生きていて申し訳ない。
こんな言葉で自分を責めている内に、ますます精神的に苦痛になり、負のループになってしまうのです。
こういった「自分を責める言葉」を改善するには、ただ、言葉を変えていくだけでは不十分です。
言葉が生まれる原因を知っていくことが大切です。
言葉は、その子の「主観的な価値観・捉え方」から生まれています。
この「主観的な価値観・捉え方」のことを「観念」といいます。
例えば、「学校で良い成績を取らなくてはいけない」という価値観(観念)を強く持っていたとしますよね。
その場合、少しでも成績が悪くなったら、「こんな自分はダメだ」という言葉が生まれますよね。
なぜなら、良い成績を取らなくてはいけないという価値基準を、自分は満たしていないのですから。
他にも、「誰からも嫌われてはいけない」という観念を持っていた場合、
クラスメイトの誰か一人から嫌われたら、「嫌われた自分はダメだ」となりますよね。
こんな風に、観念から、言葉というのは生まれていきます。
そして、私たちは、生まれた時は、ほぼ何も観念を身につけていません。
その証拠に、生まれた時から、「学校で良い成績を取らなくてはいけない!」と考えている赤ちゃんはいませんよね。(逆にいたらびっくりです…!)
日々、生きていく中で、身につけていくのです。
親御さんであるあなたはどうでしょうか?
あなた自身は、「自分ってダメだなぁ…」と思うことはありませんか?
そして、子どもに、「こうでなくてはいけない」「こうしなくてはいけない」という言葉をよく使っていませんでしたか?
子どもは親をよく見ています。
親が持っている観念は子どもに移っていきます。
親が、「自分ってダメだな~」といった言葉を使っていると、子どももそのような言葉を使うようになっていきます。
ですから、自分を責める癖を改善するためには、不登校の子どもはもちろん、親御さん自身も、自分が今まで身につけてきた「観念」を見直していくことが大切なのですね。
そうすることで、言葉が変わっていくのはもちろん、子どもも自信を取り戻していくのです。
まとめると、
1.自分を責める言葉を改善にするには、言葉が生まれる原因を知ることが大切
2.言葉は観念(主観的な価値観・捉え方)から生まれている
3.観念は今まで生きていく中で身につけてきた
4.観念が変わることで、自分を責める言葉も変わっていく
5.不登校の子ども・そして親御さん自身も観念を見直していこう
ということです。
今回のブログが、不登校解決の上で、少しでも参考になれば幸いです。
では、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。