理事長 兼 医師の中山和子です。
あなたは『不登校の6段階』という言葉を聞いたことはありますか?
不登校の6段階を最初に提唱した方は、当センターの副理事長 兼 心理士(心理士歴30年)の稲津先生なのですが、あなたがわが子の不登校を1日でも早く解決したいのであれば、まずは『不登校の6段階』を理解してくださいね。
Ⅰ.潜伏期
潜伏期とは、【不登校になる原因が起きてから、実際に不登校になるまでの期間】のことです。
例えば、インフルエンザの潜伏期間のようなものです。
インフルエンザに感染した人は、一般的に約2日の潜伏期間をもって発症するのです。
これと同じで不登校にも潜伏期間というものがあるのです。
ただし不登校の潜伏期間は、1ヶ月から6ヶ月と幅が広いのが特徴です。
※潜伏期のことを、予兆期・予備期ということもあります。
Ⅱ.初期
初期とは、【実際に不登校になってから約3週間の期間】のことです。
初期の特徴は、身体症状が表れはじめるという点です。
ただし初期の時点で表れた身体症状は、次の段階まで持ち越すこともありますので、身体症状が出ているからといって初期とは限らないと覚えておきましょう。
《身体症状の一例》
・朝起きづらい / 夜眠れない / 眠気が続く
・胸がムカムカする / 吐き気 / 動悸
・腹痛 / 下痢 / 便秘 / 頻尿
・頭痛 / 耳鳴り / 発熱
・喉の痛み / 肩や足の痛み / 関節の痛み
・倦怠感 / 虚無感 / 無気力
・食欲不振 / 過食
・自律神経失調症 / 貧血
・起立性調節障害 / 立ちくらみ
Ⅲ.葛藤期
葛藤期とは、【学校に行きたいという気持ちと、学校には行きたくないという気持ちの両方があり、そのため葛藤が生じている期間】のことです。
この時期に、親御さんが無理に学校に行かせようとすると、葛藤が強くなり、不登校を悪化させてしまいます。
この時期のポイントは、相反する2つの気持ちを整理してあげることにあります。
また初期の段階で身体症状が表れた子どもの場合は、葛藤期になっても身体症状が続くことがあります。
※葛藤期のことを、本格期ということもあります。
Ⅳ.定着期
定着期とは、【学校に行きたくないという気持ちの方が大きくなっている期間】のことです。
この定着期は、不登校の段階で最も状態が悪い時期なのですが、葛藤期のような葛藤がなくなっているため、子どもは元気になることが多く、多くの親は状態が良くなっているのではないか…と誤解をしやすい時期でもあります。
またこの定着期に入ってしまうと、不登校は年単位で長期化してしまう可能性が高いため、すぐに対処しなければなりません。
※定着期のことを、安定期ということもあります。
Ⅴ.リハビリ期
リハビリ期とは、【不登校の原因と心の葛藤を解決し、学校に行く気力が戻り、学校に戻る練習をする期間】のことです。
あなたは骨折をしたことはあるでしょうか?
骨折は治ったからといって、いきなり以前の動きをして良いわけではありませんね。
無理をするとまた骨折する危険性もあるため、必ずリハビリの期間を設けるのですが、これと同じで不登校も学校に戻るためのリハビリ期間が必要なのです。
このリハビリ期間を設けないと、不登校の場合は再発率80%以上と言われているため、しっかりとリハビリをすることが重要なのです。
※リハビリ期のことを、登校刺激期ということもあります。
Ⅵ.経過観察期
経過観察期とは、【不登校は解決しているが、再発しないか様子をみる期間】のことです。
癌という怖い病気がありますが、癌が治ったとしても、約5年間は経過観察が必要とされています。
なぜなら再発する可能性があるからなのです。
不登校の場合も同じです。
不登校の場合は、約3ヶ月から6ヶ月くらいの経過観察が大切なのです。
ただしこの期間を設けることで、不登校の再発率を2%前後まで下げることが可能なのです。
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このスクーリング検査は、全12門で構成されており、LINEでお答えしていただくだけで完了できるものとなります。
不登校の6段階の分析および分析結果の報告は、当センターの副理事長 兼 心理士(歴30年)の稲津先生が担当いたします。
すべて無料で受けられますので、ご希望の方は下記のQRコードから、不登校カウンセリングセンターの中央組織である『くぅぽの心理オフィスグループ』と繋がっていただき、『不登校の6段階を見極めるスクーリング検査を希望』と送信してくださいね。
